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ピーターパンの羽根

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DDTというプロレス団体は、掛値なしにインディーのトップを走る団体であると思っています。けれど、次々とショウのように選手が登場するランブルや、人形、透明人間と闘う試合など、面白さはわかっても、その茶番ぶりが、愚で直でDeathである大日育ちの自分には、どうしても酔えない宗旨のプロレスでもある...coldsweats01

ピーターパンと言う、夏に催される大きな大会が今年は両国国技館から武道館に場所を移し1万人以上の観客を集めた4時あまりの興行。下北で200人という時代からここまで長い間ファンと培ってきたエネルギーが満ちあふれる会場で、ショックを受けるような試合が2つありました。
ひとつは竹下幸之介という、おそろしい身体性を持つ現役高校生のレスラーのデビュー戦。
もうひとつは飯伏幸太という天賦の才能を持ったレスラーと、そのタッグパートナー、ケニー・オメガとの、大日用語で言うところの37分の”死合”。
1階席から見てもざわざわするようなその試合を、アリーナの観客は時に絶句し、もうやめてくれと叫んでいた。後に知ったのだけれど、この二人は運命のタッグでこういうシングルは滅多にしない。
ロミジュリの時に、蛍光灯と画鋲の巻かれたマットにバルコニーから落ちた葛西、沼澤選手の事を思いだした。あの時、もうこんな試合は二度としてほしくないと思ったし、ベストバウトとなった伊東葛西戦の事は自分は恐怖の中にいて記憶すらない。でも、こういうやらなければいけないタイミング、相手がどうしても存在してしまうのだという事はわかる。何より恐ろしいのはこの子たちが29と30歳で、自分のピークを全部わかった上でやっているのだという事。この試合はきっとベストバウトをとるでしょう。けれどそれはレスラーの肉体にとってはワーストバウトで、ワーストディスティニーのがけの上で行われるのだという事.....

ピーターパンの羽根が折れないように少しづつ枯れる日を待つのか、ある日イカロスのように突然ちぎれて吹き飛ぶのか、それはレスラーの生き方にもよる。でもここまでやるのならどうか飯伏、プロレスの世界以外の人も一目置く、スターにきっとなってください....。

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