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夕顔のはなしろきゆふぐれの神戸

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九州を破壊し北上する梅雨前線をくぐるように夏の西日本に出かけたのは、滅多に関東に来てくれない維新派がどうしても見たかったからconfident
大駱駝艦のウィルスと維新派、たまたま言語でない表現を欲してたのは、fbでもなんでも日常で接するテキストの量がすごく増えたからのような気がします。言葉は自分がもっとも好きなものだけれど、情報洪水の中にある言葉のほとんどは磨かれても、とぎすまされてもいないし、ほどよい間というものももないので、ひとつの事にリラックスして集中し、様々なものが中から湧き上がるあの大切な時間を奪っている....ま、それならスマフォを手放しなさいよという事なんですが....

維新派は、他の何とも違っていた。
神戸の生糸検査所であったという奥行きのある建物を縦横に使い、顔を白く塗った少年、旅人、背を丸めた老婆、女が記憶の中の風景のように交差してゆく。演劇でもダンスでもアートでもない。食べたことのないもの。庶民的で、ノスタルジックで、左翼と貧乏と矜持が生活にいり混じっている。世界は意識しても、東京の存在をまったく意識していない関西というオリジナル絵本。

でもそれはどこまでも後ろ向きで、過去を向いている。というか現実をまんま無視して過去と未来だけを見ている。失った郷里をこんなふうに表現されたら自分は泣いたりするんだろうか?
会場を出ると現実の神戸はひどく疲れ、劇団鹿殺しの描く世界のように、かつてのパワーはすっかり失われていました。でも、その地場でしか食べられないもの、というのがソーシャル疲れの自分にはまさに旅そのもの。

老人ばかりの新開地の地下街できずし。福原でつぼ焼き。巻寿司。西日本ツアーの不思議な幕開け。

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