« 墓あばき | トップページ | CREATORS MARKET »

セッションの余地

Fw:

あまり人には言わないけれど、どんなディレクターもこの人の作品を勉強した....という対象がいると思う。竹石渉というディレクターは自分がいい年こいてから勉強した人。GIRLS DIRECTIONのWORKSHOPをしようと思った時、まっさきに頭に浮かんだ中の一人でした。ご縁を辿ってお願いをすると二つ返事で受けてくださいました。

お願いしたのはプレイバック撮影。pvを撮る時に音楽をかけながら撮るアレです。音楽という魔法は、その子の思いがけない引き出しを開ける可能性があるから...。たまたま仕事が早く終わったからと、ふらりと会社を訪ねてきた10分の打合で、竹さんは”その子の歌いたい曲でいい””その曲に合う着たい服で来て”その方がオレも面白いからと言って帰っていった。
そして土曜日の会社の何もない会議室で、竹さんはパートナーのカメラマンKIYOさんと照明西尾さんと初対面の女の子5人を、3時間ちょっとぶっ通しでプレイバック撮影をしたdash曲は、speedのmy graduationでも宇多田ヒカルでも松浦亜矢でもELTでもなく、いきものがかりの”笑ってたいんだ”と絢香の”みんな空の下”

終わってから竹さんは、汗をだくだくかきながらsweat01撮影はセッションの余地を残すと言った。それから今日のセッションはきつい、珍しく疲れています。と。
そりゃそうだ。初めての曲、モデル、場所で、ありえないほどギリギリのところに初めて会う一応ディレクターだっていう生徒達がわらわらたかって、何もかも見られて聞かれてるんだから....。こういうのをわたしはプロレス....と呼びますが...coldsweats02.
みんなわかってくれただろうか?演出家ってどうあらねばいけないかという事を。振る舞う事を。プレイヤーの何倍も全開にならないといけないって事を。瞬時に一番キレイなアングルと角度を見つけて、たった数テイクで驚くほど魅力的な表情をひきだせるって事を。予算のない制限の多い、その中でそれなりにがんばっているこの子たちだけれど、大切なのはこういうかなわない圧倒的な、そしてちゃんとしたものに触れる時間なんだよ。
でもその気持ちは伝わったみたいで、終わってから竹さんのいない席でお酒を飲みながら、今日来なかった生徒はどれほど損だっかたをみな興奮気味に語っていたhappy02

自分の演出はマジックだと演出家は言わなくてはだめ。でも決してマジックなんかではない。技術です。盗めるんだからどんどん盗めばいい。ヤングの自習なんて小学生の自由研究みたいなもの。めんどくさい、もうやめようかなと何度も思う事があるけれど、伝わってくれたら、そしてこうやって惜しみなく盗ませてくれるなら、もうちょっと続けてみようかな、と思う。まあ何より自分が面白い。

竹さん

改めまして本当にありがとう。

|

« 墓あばき | トップページ | CREATORS MARKET »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1118791/46503883

この記事へのトラックバック一覧です: セッションの余地:

« 墓あばき | トップページ | CREATORS MARKET »