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宿題のない夏休み

夏にここに通うようになって早10年あまり..。伊豆の突端にある下田は海の美しさだけでなく黒船来迎と昭和リゾート文化の残る風情ある街です。

金曜の夜心の荷物を降ろす勢いで無理くり宿題を終え、開放感いっぱいにでかけたはずが、例年に比べなぜか歓びが薄い....今までの旅を思い起こし何が違うんだろと考えたところ...大きな忘れ物をしてきたことに気づきました。大きな忘れ物、それは宿題...book

考えなければいけない企画やストーリー、解決しなきゃいけないテーマ。それを持ってでかけると旅の景色は全く別ものになります。色を帯びてドラマチックになるheart04実は金曜の夜それなりに長く悩んでいたことにひとつの答えがでたのでした。あの宿題そのまま持ってでかけちゃえばよかったな...そうしたら自分の答えは全然違うものになっていたかもしれません。アンテナ下げちゃうとホントダメだな...

2年ぶりの下田は、毎年うかがっていた地元料理の名店がご主人の病気のため閉店していたり、たぶん景気にもちこたえられなかったお店がいくつかなくなっていたりもして、その事は宿題のない旅にひとつの色をそえました。店構えはそのままに風を通すために開け放たれた木戸から幾度となく座ったカウンターが見えた。1年に一度しか来ない私達のことを覚えていてどんな忙しい時も声をかけて下さったご主人ありがとうございました。ここでしか頂けないお料理本当においしかったです。

そんな時間に感謝をこめて品書をご紹介。

紅白なますを添え水飴で甘味をつけた鰯の酢味噌あえ、お皿からあふれそうな金目鯛煮つけ、苦みの効いたさざえと明日葉かき揚げ、中までとろけそうな夏とりたての焼茄子、海のおいしさをお米がみんな吸い込んだようなほこほこの金目鯛釜飯。お店の名前は『亀遊(きゆう)』幕末横浜岩亀楼で異国人に抱かれることを嫌い「つゆをだにいとふ大和の女郎花ふるあめりかに袖はぬらさじ」の辞世を残して自害した遊女と同じ名の気合ある看板です。

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