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秘密の花園

下北沢本多劇場の柿落しとして'82年に上演された
唐十郎作『秘密の花園』を東京乾電池がスズナリで再演。
秘密の花園のような日暮里のアパートの一室。キャバレー
の女いちよとヒモの大貫、そこに通いつめる青年アキヨシと
姉もろはの紡ぐせつなく甘い時間boutiqueboutique

演劇も東京も、まだしっかりと闇を帯びていた1982年。
あの時は”まだ得られないものがこの世にはたくさんある...”
そう思っていたはずなのに、20数年を経て”失ったものが
どれほどあるだろう..."と深く胸にささる芝居でした。
「この菖蒲の葉に指輪が通るまでに必ずでてきます。」と
便所に入ったきり出てこないいちよを待ちながら、幾度も
時間かせぎに指輪を葉先まで戻すイチヨシの役は、あの
時柄本明さんが、いちよは緑魔子さんが演っていて、こん
な甘い闇の中で生きてみたいと思っていたあの時の自分が
鮮烈に蘇ってくるconfidentタイムスリップをしました。

一緒に行ったディレクターのイカマスくんが「こういう芝居
がかつてあったんだな、という事を抜きには見れなかった。」
というようにアングラはやはり古典芸能なのだろうし、若い
役者さん達のたたずまいはかつての怪優とは比べようもない。
それでも自分が今こんなにアングラに惹かれてしまうのは、
”ものを作る仕事を選択する”という事への痛々しい覚悟み
たいなものを思いださせるからだと思う。これは大日本プロ
レスを見るのも同じ理由...。

かつて階下のテナントを閉店させたという伝説の、大量の水
を使った演出はもちろんそのまま...スズナリの小屋を破壊する
勢い。嵐の過ぎ去ったその舞台は、まるでデスマッチのあとの
大日本のリングのように輝いておりました...shine

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