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2008年10月

ガーリーの目盛

マダムの実弟は舞台俳優をしているのですが、ある時こんな話になりました。
「今の若い役者は感情のメモリが荒いんだよね。」「メモリ?」
メモリとは目盛の事、定規についてる1cm1mmのあれです。
彼が話していたのは、例えば嬉しいと笑いの間にはものすごく細かい目盛があるはず、なのに平気でいきなり何cm飛ばしでいきなり笑いを表現したりすると...。これっていろんな事に通ずる話だと思います。

私が今一番気になっているのはガーリーという分野。
ガーリーというのは10年くらい前?にできた価値観で、オヤジ映像業界にそれはとても新鮮な視点でした。ほとんどを(若い)女性が作っています。けれどすでにガーリーも10周年を迎えようというのに、映像業界のガーリー表現はすごく目盛が荒い、と思うんです。雑誌で言ったらPSもSpringもPINKYもGISELeもsweetもIN REDもku:nelみたいのもみんな違って細かい目盛に分かれています。
コスメや女性商品、ファッションは、その細かさをどうやってどんぴしゃりの感じに作るかが命なはずなのに「空気感あるカワイイ感じ」さえあればいいというような表現に留まっている子が多い気がします。
突破したお姉さんの先輩達は同じガーリーでもみな目盛が細かい...heart04
目盛を細かくするには好きなものばかりという偏食を改め、オトナやオヤジやレキシやシャカイやいろんなものを怖がらずに体験する事。この言葉を演出家になりたいたくさんの女の子達に捧げます。

画像はジェニーの服などを着せてポージングを崩し、ちょいPINKY方面なグルーブ感をだしてみたリカちゃんshine


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信頼関係

20?年来の音楽ディレクターの友人に誘われ、ディレクターだがしやくんとちょっとした飲み会に。そこにいた作家さん、広告会社、プロダクションの方々ともろもろお話。
思えばこの男との20代の出会いは最悪で、お互いあまりにむかつくためにM録のあと真空管というクラブで大音量の中、怒鳴り合ったのを覚えています。(そんなに話したいならクラブはないですよね...sweat01)
けれど今は彼が仕事をするほぼ全てのコンポーザーの皆さんと親しくさせて頂いていますし、このコンポーザーの皆さん同志が親しいのも彼の人柄だと思います。演出家っぽいことを言えば好きなことより嫌いな事が似ていたのがよかったような気もします。

だからと言って別に甘い関係ではなく私達はいまだ喧嘩をする時ははげしいcoldsweats01信頼関係になったスタッフの多くは初対面の印象は最悪!!!(たぶん向こうも)
でも特級の人間にそんなこと当たり前で、ちょっと冷たくされたくらいでスタッフを単純に怖いと言って切る若いディレクターを「なんてヘタレなのweep」と思うし、仕事ほしさにそんな子達に媚びるスタッフも情けないと思う。恋愛と同じで深い間柄になる相手とは、そう簡単にうまくいくものじゃないし一緒に失敗したり挫折したりする時間も大切。ましてそうやって関係を作った間柄に割り込んで?もっと自分を好きにさせるのはそう簡単な事じゃないはず。
昭和の考えかしら...。

画像はいい気分で仕上げた五反田ソウルトッペギの松の実お粥セット。今夜はなんかオヤジね〜。


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3本を翻訳すると...

早く見せてね〜とお願いされていたみんなの作品リールを持って、今日は朝から提携会社におでかけ。個々のリールを見ることはあっても、こうやってまとまったものを見るのは初めて。
プロフィール片手にみんなのキャラをいざ解説しようとすると、ううッ!?もっと面白いはずなのになんかすごいつまんないcoldsweats01

その理由は一人3本ずつという自薦セレクションのせい。
3本をバリエーションをつけようとするために、この人はヒューマンな感じ、と言おうとするとこっちの人もヒューマン系が1本!この子はグルービーな感じが、と言うと別の子もグルービーなものが1本....。
みんな違うタイプなのに、なぜ?と分析したところ、どうやら好きなもの×ちょっと違うもの×メジャーものの3本立てらしい事が判明。
翻訳すると「基本的にこんな自分なんですが、この頃こんな気分なんです。でも実はこう見えてしっかりした一面もあるんですよ!」こんな男とお見合いしたら私なら速攻断ります。
ディレクターにリールの中身を選ばせると自意識過剰になり、こういう間違いをよくしでかしてしまうもの。
「オレってこんなやつだけど好き?キライ?」とカッコつけるにはたまには思い切って選択を誰かに任せてしまうのも案外いいのかもしれません。

画像はその帰りに発見した大阪の名店『自由軒』。新橋おじさまが多く写メは撮れませんでしたが、ランチはコロッケカレーでしたgood


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成長の秘訣

以前うちの会社にいたディレクターみやちゃかくんを誘って久しぶりに大日本プロレスの後楽園ホール興行を見に行きました。
 
プロレス団体は会社とよく似ています。キャリアの長い人、お兄ちゃん、中堅、伸び悩む人、ノッている人...。ひと月ぶりに見て驚いたのは今年3月にデビューしたばかりの選手のものすごい成長ぶり。
テクニカルなことを説明する言葉を持ちませんが、とにかく何もかも違う...。たぶんその理由はひとつ。容赦なくものすごい場数を踏んだから。
人の成長はいろんなものに促されるものだと思いますが、場数というのは若い人達にとって何よりも素晴らしい成長促進剤。ヘンにプライドやクセのつかないうちの伸びしろは、年をとってからのそれとは全く違うもの。そして年相応などと言わず、かなわないような相手と闘わせること...。いっぱいそんな目に合わせてあげたいものです...。

ディレクターkojoくんに「ハニーさんは年下の若い男を強引にプロレスに誘ってその気にさせようとするという噂がありますよ....。」と言われたことがあるんですがとっても光栄です...。」
みんなcatfaceぜひともその気になってくださいね。

画像は成長というよりもはや翔んでしまったheart04葛西純選手。

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ジャガーの眼

雑司ヶ谷鬼子母神境内で、唐組の『ジャガーの眼』を観劇。
唐組といえば学生時代、まだ状況劇場の頃、花園神社に紅テントを求めよく見に行っていたのですが、なぜか今ものすご〜くアングラが見たい気分なのです。

テントの中は超満員、足元は石段という黄金の立見席での2時間あまり。
肉体市場で買った角膜”ジャガーの眼”と移植された肉体に引き寄せられ翻弄される人間のバイタルパワー。舞台の背景がとり払われ広大な境内の暗闇に役者達が旅人のように消えてゆく瞬間までがっつり堪能してまいりました。
驚いたのは観客が40~60代くらいだということ。つまリあの頃と同じ人達が唐組を見てるということなんですね。
ちなみに『ジャガーの眼』は’85年のホン。
人の好みというのは、たぶんある年齢にかなりできてしまうものでつまみ食いはしてもそう変わらない...。だとしたら新しいこと新しいこと、などとばかり言わないで、その嗜好と一緒に年を重ねていくのも、ものを作る人間としてはありなんだろうな、と思います。

まあ、唐組(というか唐十郎)は古いとか新しいとか、そんなコトバにおさまるものではなく、最初から圧倒的で、今も圧倒的ですwink


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企画打合

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毎年年末にやっている『特殊忘年会』の主催を、今年は引き受けましょうと申し出てくださった某プロダクションのプロデューサーしんじと重い企画打合。
しんじの提案したテーマは強烈で、参加した人を勇気づけるか回復させるか、その人の一年に対してあまりに影響が大きいため、予想通り熱い議論に...。
来週企画書をやりとりするということで持ち越しに...coldsweats01

せっかく久しぶりに会ってもなんかまじめなおハナシばかりになってしまう同じ業界のお友達。
何をするか、でなく何を伝えるか...が大切なのはアソビも仕事も一緒。今年は司会も演出もしなくてよさそうなので、せめて企画のところだけでも心をこめてと、編集室へ急ぐ友人を見送った新宿の夜です。


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リア王特典映像

8月に上演した『大日リア王』のDVD打合せに、友人珍さんの新事務所に行き、ディレクターKUWABOUくんと、チャプターの位置やタイトルデザインなどを確認。

スカパー、サムライTVで2夜に渡ってオンエアされたバージョン...
そこで目にしたのは、横浜鴨居の大日本プロレスの道場イベントでいきなり司会をさせられた時のおそろしいわたくしの姿!なんと『リア王反省&ダメ出しトークショー』というテロップががっつりイタ付きで入っておりましたcrying
しかもプロモーター様の一存で特典映像に強行採用...。

自己演出したキャラクターは一度作り上げてしまうと修整のタイミングを失うもの...西川史子センセーの気持ちが痛いほどわかる雨の夜です...。

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学級ヴンコ

みなさまにお楽しみ頂こうと、設置した学級ヴンコですが、コレクションの支離滅裂さから放つ電波のせいか、一向に人がよりつきませんweep

平野啓一郎の『決壊』に、佐藤尚之さんの『明日の広告』酒井順子の『ほのエロ記』...我ながらかなりいいセレクトだと思うんですけど、ドン引きさせてるのは『マドンナ語録』と『バチカンエクソシスト』あたりでしょうか?
ちなみに『バチカンエクソシスト』は精神医学の進んだ現在もバチカンがエクソシストを認めている...というノフィクションで、なかなかに面白い一冊。
アンダーグラウンド雑誌ナックルズに広告をのせてるディープなノンフィクション本はアタリが多く、自分の見てる社会って何てちっちゃいのかしら...とよく思いますわん。


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役者になっちゃった人々!

以前マダムの会社にいた、女優の印南雅子嬢からお芝居のご案内が届きましたcatface
エキゾチックで日本人離れした容姿の雅子嬢は『24人の加藤あい』という番組で、あいちゃんを囲む南方前線の軍人の一人として出演して頂いた事もございます。

わたくしの会社からはどういう訳か役者になっちゃった人が多く、映画『ナイスの森』などに出演のベビーフェイス俳優.白仁裕介くん。エロスとヒューマニズムを持ち合わせた、映画やCMでも活躍の天田暦くん。などがおりますが、さすが映像制作のエキスパートだっただけあり、現場の段取りを熟知しており、おシゴトするとひじょうに楽だったりします...

女優といえば...21歳の時に演技のセンセーに「向いてない」ときっぱり烙印を押されて以来、実はいまだに夢みる職業lovely
ま、演出家というおシゴトも変種の女優のようなものかもしれませんが。

印南雅子嬢の公演はこちら
シアターXプロデュース『冥土の飛脚』
10月20(月)〜26(日)東京両国シアターXカイ http://www.theaterx.jp

白仁裕介くんの公演はこちら
劇団 裏長屋マンションズ本公演『8・12—絆—』
11月5日(水)〜9日(日) シアター代官山 https://uraman.jp 

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サド侯爵夫人

『大日リア王』でもお世話になっている劇団花組芝居の座長、
加納幸和さんが客演される三島由紀夫の『サド侯爵夫人』を東京グローブ座で観劇。花組退団以来18年ぶりの篠井英介さんとの女方母娘競演は前評判も高かったのですが、ホントに”役者のプロレス”を拝見させていただきましたbleah

リアルな自分と役とがもはやボーダレスになってライブのはらはらする空気を作る、、、こういう感じを演劇から受けとることがめっきり少なくなっていたのですが、やはり役者さんの力というのはおそろしいものです。

プログラムの中の加納さんの「男が女を演じる場合、役に同情しない。可愛く見せよう愛されようという肩入れが少なくストレートに役の様々な面を伝えられるように思うんです。」というコトバも響きました。
演出にも通じることでいろいろ考えさせられるメッセージですわん。

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プロレスラーに主観映像なし?

芸(リアル)のためなら手段を選ばないお兄ちゃんディレクターが、あるスポーツイベントにでかけるというので、さかなクンのような声でしゃべるヤングディレクターにカメラを持たせて送り込んだところ夜中にこんなphonetoが!

お疲れさまです。
猪木にビンタをされたけれど、ボクは元気です(゚ー゚;

するとすかさずお兄ちゃんからもphonetoが!

さかな(仮)は僕の演出により、闘魂ビンタを受けました。
プロレスラーに主観映像などわからないですからね。がはははは

なになに?あなた達なにがあったの!?このつづきはYouTubeでcoldsweats02
http://jp.youtube.com/watch?v=gRHsCex0VO0

ディレクターばかりという特殊な職場で、毎日あまりにもいろんなことがございますのでBlogを始めてみることにいたしました。おシゴトがら公開できないこともあれこれありますが、映像ディレクターという生物のアタマとココロのお話を少しづつさせていただければばうれしいですわん。
ちなみにさかな(仮)は声こそ健気ではありますが、『疫病神より子』という黒い黒〜いインディームービーをカントクしてたりもいたします。

さかなのプロフィールはリンクのDirectors roomでご覧になれますup

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リマーカブルW受賞

第1回 JAC リマーカブル.ディレクター.オブ.ザ.イヤーでヤングディレクターヒコタの『屋上の少年』が優秀賞に!sayocoの『White Flag』がファイナリストに!shineW受賞しましたshine
お手伝いくださったみなさま、本当にありがとうございます!

受賞9作品は、11月7日(水)13時半〜第一ホテル東京 〈 プリマヴェーラ〉で行われる『ディレクターセッション』で発表、収録DVDが配布される他、ヒコタもセッションに参加いたします。
今後はシネアドなどにもかかる予定とのこと。
青少年の自殺防止というむづかしいテーマを、若いディレクター達がどのように考え企画演出したか、お時間のある方はぜひぜひごらんくださいませ。

リンクのDirectors Roomから二人のプロフィールがご覧になれます。up
ACC . 消費者のためになったコンクール受賞Directorがご覧になれますup


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